2013年1月29日火曜日

慰霊の島

美しい海、サトウキビ畑、赤瓦の民家。沖縄の食と泡盛。エイサーや三線などの伝統芸能。数え上げたらキリがない。国内旅行ランキングでは常に上位ランク、最近では震災の影響もあり移住者も増え人工増加率は日本一。そして出生率も日本一の沖縄。沖縄病(沖縄の魅力に取り付かれてしまった人のことをいう)という言葉がうまれるくらい本土の人間にとっては魅力のある沖縄。

反対にさまざまな(例えば飲酒運転、離婚率、学力など)ワースト1位も多い。また内地とは比べ物にならないほど猛烈な台風という大自然の脅威とも共存しなければならない。それでも沖縄はやはり憧れの地であることには間違えない。

しかし沖縄には米軍基地問題があり、普天間基地代替移設問題やオスプレイの配備、米兵の犯罪などを沖縄の新聞やニュースは常に大きく取り上げている。いまだに沖縄は日本とアメリカの狭間にあるのか?。実際に沖縄に住んでみるとメディアが伝える事と民間レベルの意識はかなり差があるようにも感じる。しかしなぜ沖縄に米軍基地があるのか。

そう、戦争があったのです。この美しい島で。沢山の沖縄の人達が日本とアメリカの戦争に巻き込まれ殺されました。死ななくてもいい人達が強制的に恐怖と悲しみの中、無惨な死を遂げたのです(県民4人にひとり)。沖縄本島南部のサーフポイントであるこの海岸にも戦時は追いつめられた沖縄の住民が多く亡くなられました。この海は米軍艦隊に埋め尽くされていたのです。沖縄人の全戦没者は15万人にのぼると言われています。そのうち約2/3の10万人がこの一帯の南部戦線で亡くなられいています。

平和な時代だからこそ忘れてはならない。そして慰霊を通して太平洋戦争(大東亜戦争)における沖縄戦を学び検証していきたいです。

沖縄各地に点在する沖縄戦戦没者の慰霊碑、慰霊塔、戦跡、ガマをまわり、そこで何が起こったのかを想起しながら慰霊巡拝を行い、ブログに記録したいと思います。

平成25年1月29日